1月の昼下がり、愛媛県三浦半島の漁港を訪ねた。
「耕して天に至る」と形容される
遊子水荷浦の段畑すぐ隣にある漁協へ。
「シマアジはやっぱり刺身が美味しいですよ!」
そう語り出したのは、遊子支所の組合員の米澤潤さん。
シマアジの養殖の秘密は、餌にあるらしい。
業者と配合を綿密に打ち合わせし、
今に至っているとのこと。
シマアジは病気になりやすく、管理に手間がかかるので、
常に魚の状態を自分の目で直接確認。
泳ぎ方や餌の食べ方の、少しの変化も見逃さないのが秘訣。
そして、過密養殖にならないよう数を管理し、
餌をやりすぎないことで
良い環境を保っているらしい。
年4回の青年部での環境調査でも結果がでていて、
海洋資源を守る活動※1も積極的に行っているそうだ。
話を聴きながら、漁場から漁協の加工場※2に戻ってきた。
「今度は春の出荷時期※3に来てください‼」
この時期にしては珍しい晴天の中、
そう語った米澤さんの一声に、
家業を継ぐために戻ってきて9年目の決意を感じた。
今から春が来るのが楽しみだ!
※1:遊子支所では、海を愛する想いを形にする為、環境保全活動に取り組んでいます。
※2:加工場「マリンコープゆす」はISO22000 認証・FSSC22000 認証工場。
※3:遊子支所のオンラインショップでは、マダイ・シマアジセットとして期間限定でシマアジを販売。